☆日本の歯科医師の英語能力について2001年夏に記載しましたが、同感の意見をいただきました。
さらにその後に見聞したことを追加させていただきます。
「ロサンゼルスのことをロスと言うな!ならばラスベガスはラスかい!」 などと
野暮なことは申しません。でも、「メいンテナンス(maintenanceのことらしい)」、「メディウム(mediumのことらしい)」、
「フート(footのことらしい)」って一体何ですか? 一般の人にわからない言葉を歯科関係者は作らないでいただきたい。
最近歯科の雑誌、健保の歯周治療の資料で「メインテナンス」という言葉がやたらと出てくる。
皆さんこれ何のことだかわかりますか?
わからないですよね。私の知り合い数名に「メインテナンス」と言ってみたところ誰一人としてわかりませんでした。
これはmaintenanceをローマ字読みしたものらしい。なぜメンテナンスと言ってはいけないのだろう。
メンテナンスなら日本語として定着しているのに……。
また歯科の最大商社である株式会社モリタの商品は、 footのことを「フート」と表記している。
さらにモリタの社員はしっかり「フート」と発音している。こんな中学生でもわかるような間違いをなぜ放置しているのだろうか?
当クリニックでもモリタの商品を使っているのでこのことを営業マンに指摘したところ、笑ってごまかされた。
営業マンから上司に、フートはおかしいですよ などと進言しようものなら、
「会社の決めたことだから…」ということでそのままになるか、左遷させらてしまうのだろうか?
また、これも歯科の大手業者であるGC(ジーシー)という会社の商品で、
インプレッションペーストという 入れ歯の型どりをしたり
咬み合わせを決めるための 歯科関係者なら誰でも知っている有名な商品があるのだが、
硬さによって medium,hardの2種類があるのだが、
この medium の箱にはカタカナではっきりと メディウム と書いてある。
信じられないかもしれないが、これ本当の話である。
日本の歯科医が外国人と英語で話をするときに、
メいンテナンス、メディウム、フートなどと言おうものなら恐らく通じないし、
ステーキ屋さんに行って「焼き具合は?」と聞かれたときに「メディウム」などと答えるくらいなら、
「しょうが焼き!」とでも答えたほうがよほどユーモアがあると思うのだが…。

先日横浜で開かれた歯科の国際学会でこんなことがありました。
国際学会なので英語でスピーチしないといけないのですが、
発表した40代の日本人歯科医師、まず英語で
「僕は英語が下手なので日本語で口演します」と
用意してきた原稿を読むと
その後はずっと最後まで日本語で通してしまったのです。
これには唖然としてしまいました(日本語から英語への通訳はつきません)。
本人には多分学会の1年前、遅くとも半年前までには
英語で発表することはわかっていたはずだし、
別に駅前留学しなくても、この豊かな日本には
英会話の教材などあふれているわけで
(テキストの後ろにCDがついているものが安く手に入る)
ちょっと考えられないことなのです。
今回の学会は場所柄、アジアの歯科医師が大勢
来日して発表したのですが、中国、台湾、韓国、タイなど
英語を公用語としていない国の人たちも
きちんとした英語を話していました。
また以前 ある歯科のスタディグループで
韓国の若手歯科医師を呼んで発表してもらった
ことがあるのですが、彼は準備期間わずか6ヶ月で
日本語を猛勉強してきちんとした日本語で
スピーチしてくれました。
今回の日本人歯科医師の発表はスライド画面では
英語と日本語が併記してあり、発表の内容は
理解できたのですが、あまりにも非常識と
言わざるを得ません。
これって日本の中でも他の業界では多分ないことなのでは
ないでしょうか?
だって国際学会でタイ人が出てきていきなりタイ語で
スピーチして最後に「コップンカー」なんて
言ったらあいた口がふさがらないですよねー。
(2002年秋)
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